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移動・交通

普通列車フリーパスを使ってみた|黒部から福井、車と比べた移動手段の選び方

黒部エリアから福井へ、普段の下道ドライブに代えて北陸3県2Dayパスで普通列車を利用。Mac作業や休息に使える時間、燃料代、疲労を比べて移動手段の選び方を考えます。

公開日

富山県の黒部エリアから福井へ、いつもは下道を車で走ることが多い。今回は「あいの風・IR・ハピライン連携 北陸3県2Dayパス」を使い、北陸の普通列車で移動してみた。想像以上に快適だったというのが率直な感想だ。

普段の下道移動と比べて所要時間は極端には変わらないと感じた一方、列車ではMac作業ができ、疲れたら寝られた。筆者の場合は到着時の疲労感も小さく、パスの価格は車の参考燃料代より低かった。今回は出発地から目的地までの正確な時間を記録していないため、所要時間の厳密な比較はしていない。移動時間の使い方まで含めて考えてみたい。

普段は下道で福井まで行っていた

普段の足はスズキ スイフトスポーツ。高速道路料金をかけず、下道で福井まで走ることが多かった。車なら好きな時刻に出発でき、荷物を積みやすく、到着後も自由に動ける。現地で車が必要な日は、この便利さが大きい。

一方、運転中はPC作業も読書もできず、眠くなれば安全な場所に車を止めて休む必要がある。安全運転や速度管理など、移動中は継続して運転に注意を向けることになる。

今回あえて普通列車と2Dayパスを選んだ

今回は急ぐ必要がなく、道中をMac作業にも使いたかった。そこで、あいの風とやま鉄道、IRいしかわ鉄道、ハピラインふくいの普通列車を試した。

使ったのは、あいの風・IR・ハピライン連携 北陸3県2Dayパス。2026年度のハピラインふくいの公式案内では、大人2,800円で、越中宮崎駅から敦賀駅までの3社の普通列車に連続する2日間乗り降りできる。MaaSアプリで販売され、駅窓口では販売されない。my routeのパス案内も参照できる。

2026年度は、2026年4月1日から2027年3月31日までの金・土・日・祝日とその翌日、および指定された特定期間が対象。利用条件や発売期間は変更される可能性があるため、購入前に最新情報を確認してください。 利用開始日と翌日、アプリの購入可能日も確認したい。

Mac作業がかなり快適だった

最も印象に残ったのは、Macを開いて作業できたことだ。車では運転に充てる数時間を、列車では作業に使えた。記事執筆、調べもの、AIとの壁打ち、コード作業、資料整理、読書も、車内の状況が許せば選択肢になる。移動を中断せず、自分の用事を進められるのがよかった。

個人的には、「移動している」というより、作業している間に福井まで運んでもらった感覚に近い。混雑や通信環境によって作業しにくい場合もあるが、今回はかなり快適だった。

疲れたら、そのまま休める

作業に疲れたら、Macを閉じてそのまま寝られた。車なら安全な場所で休む必要があるが、列車は休んでいる間も進む。今回は運転しなかったぶん、到着時の疲労感も小さかった。

北陸の普通列車は想像以上に快適だった

3社の区間は旧北陸本線で、かつて特急も走っていた幹線だ。ただし、旧特急街道だから必ず揺れが少ないという話ではない。

今回乗った範囲では、筆者には思ったより揺れが少なく、Mac作業や睡眠にも向いていると感じた。車両や混雑によって過ごしやすさは変わる。

新幹線より、個人的には落ち着けた

新幹線には速さがある。それでも今回は、普通列車で腰を据えて作業し、疲れたら休む方が落ち着いた。「普通列車の方が快適」は個人的な感想であり、時間を最優先する日なら新幹線が合理的だ。

2Dayパスと下道ドライブのコストを比べる

一般道の実走行距離は確認できていない。以下は高速道路ルートの参考値、片道176.2kmを仮に使った計算であり、下道の距離を示すものではない。実際の一般道ルートが分かれば、燃料代はその距離で計算し直す必要がある。

筆者のスイフトスポーツについて、ハイオク170円/L、燃費17km/Lとすると、燃料代は「走行距離 ÷ 17 × 170」で求められる。

移動方法往復コスト
北陸3県2Dayパス(大人1人)2,800円
スイフトスポーツ(燃料代のみ・参考距離176.2km×2)約3,524円
参考計算の差額約724円(パスが低い)

車側は 176.2 × 2 ÷ 17 × 170 = 3,524円。タイヤ、エンジンオイルなどの消耗品、走行距離の増加に伴うメンテナンス、必要な場合の駐車料金は含まない。鉄道側も駅へのアクセス費用は含めていない。全費用の比較ではない。

燃料代だけで見る「片道約140kmの壁」

2,800 ÷ 170 × 17 = 280km。往復280km、片道にすると約140kmが概算の損益分岐点になる。片道約140kmを超える往復なら、今回の燃費・燃料価格条件では、ガソリン代だけでも2Dayパスの方が安くなる計算だ。ガソリン価格、燃費、パス価格、実際の走行距離で結果は変わる。

「約700円安い」だけではない

参考差額は約724円。ただ、今回よかったと感じた理由はそれだけではない。車では運転に使う時間を、列車では作業、読書、睡眠に使える。移動中の時間の質が違った。

移動手段を選ぶときは、金額と所要時間に加えて、次のように整理すると考えやすい。

総移動コスト

= 金銭コスト + 実質的な拘束時間 + 疲労 + リスク + 自由度の低さ

実質的な拘束時間 = 移動時間 − 有効活用できた時間

厳密な経済指標ではなく、移動手段を整理するための簡易的な考え方だ。例えば3時間の列車移動で90分作業し、60分眠り、残り30分を別のことに使えたなら、「3時間すべてを失った」とは感じにくい。一方、3時間の車移動は大部分を運転に充てる。この時間配分は仮定であり、今回の記録ではない。

車と普通列車、条件ごとに比較する

項目下道ドライブ普通列車+2Dayパス
所要時間今回の体感では大差なし今回の体感では大差なし
金銭コスト燃料代は距離・燃費次第対象日なら1人2,800円
PC作業・読書運転中はできない着席・車内状況次第でできる
睡眠安全な場所に停車して休む乗車中に休める
疲労運転の負担がある筆者は今回、小さく感じた
運転への集中必要不要
自分が運転者として事故を起こすリスクある負わない
速度・交通取り締まりへの注意必要運転者としては不要
飲酒予定運転するなら飲めない帰路も運転しないなら選びやすい
現地での自由度高い駅・時刻表に左右される
荷物の運びやすさ積みやすい持ち運びが必要
途中で立ち寄る自由度道路上で柔軟対象区間内は途中下車できる

列車にも事故や遅延はある。表の事故リスクは自分が運転者にならないという意味で、作業や睡眠のしやすさは混雑によって変わる。

普通列車とフリーパスが向く条件

一人で急がずに移動し、PC作業や読書、休息に時間を使いたい人には合いやすい。飲酒や途中下車の予定がある日、現地で車が必須ではない中距離移動も候補になる。

複数人ならパス代は人数分かかる。荷物が多い、現地で車が必要、駅へのアクセスが悪い、列車が混む時間帯などは車も合理的だ。到着時刻を最優先するなら新幹線も候補になる。パスの対象日と時刻表も確認したい。

まとめ:速さだけで移動手段を選ばない

これまでは「安く移動するなら下道」と考えていた。今回2Dayパスを使うと、参考計算では燃料代より安く、運転していた時間をMac作業や休息に変えられた。

車の自由さが必要な日も、新幹線の速さが必要な日もある。それでも所要時間が大きく変わらないと感じるなら、「移動中に何ができるか」も比べたい。最速の移動手段が、自分にとって最適な移動手段とは限らない。